Niccolo Paganini (1782-1840)
Variazioni di bravura sul Sol di "Mose" di Rossini
ニコロ・パガニーニ
モーゼ変奏曲

更新日:07. Juni 2003


 映画「十戒」等でもおなじみの題材から、ロッシーニがオペラ「モセ」を作曲しましたが、
その中のメロディーの一つを、パガニーニがヴァイオリンの変奏曲に仕立てたのがこの曲です。

そのオペラの第4幕、ユダヤの民はエジプトに捕らえられていましたが、
エジプト王ファラオにイスラエルへの帰郷を許されます。
モーゼ(モセ)は、ユダヤの民を率いてエジプトを出発しますが、
モーゼの娘アナーイデは迷った末に同行してしまいます。
アナーイデと愛し合うようになったエジプト王子アメーノフィは、
「愛より宗教」をとったアナーイデに怒り、帰国許可を取り消させてしまいます。
エジプト兵に紅海沿岸に追い詰められたモーゼとユダヤの民は祈りを捧げます。
すると突然海が割れて回廊が現れ、これを伝ってユダヤの民はエジプト兵の手を逃れることができるのです。
彼らを追ったエジプト兵は、再び閉じた海に呑み込まれてしまいます。
この祈りが、ユダヤの民に扮した合唱団が歌う「天の玉座より(Dal tuo stellato soglio)」です。

パガニーニのモーゼ変奏曲は、祈りのメロディーによる「導入部」から始まり、
「マーチのテンポで」が続きます。
第1ヴァリエーションは16分音符の速い動き、
第2ヴァリエーションはダウンボー(下げ弓)の連続と人工ハーモニックス、
そして第3ヴァリエーションでは、まるで3拍子のような弓使いを2拍子の上で弾かなければなりません。
最後はどんどんは速く、そして高くなり、あっという間に終わります。

この曲は、題名にもある通りヴァイオリンのG線だけで演奏されます。
パガニーニ自身の演奏中に弦が次々と切れて残ったG線だけで弾き続けたという説と、
テクニックを見せつけるために、意図的にG線を残して弦を切って演奏したという説があります。

コントラバスでは、ヴァイオリンと反対に、G線がいちばん高い弦になりますが、
このG線1本で演奏します。ソロ調弦を使用している場合は実音はAになります。


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